ダイソンの掃除機

「ダイソンを買うやつは情弱」
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情弱とまでは思わないが、昔DC12アニマルプロを使ってた感想から言うと、国内メーカの掃除機とは味付けが二味くらい違うもんだという感じです。

以下、あくまで DC12 アニマルプロを使ってた当時の感想で、今の DC22 とかでは事情が違うかもしれないので悪しからず。

まず、ヘッドの作りが違ってて、ヘッド前方からの吸い込みがほぼないです。ヘッドの真下のチリホコリはよく吸うが、フローリング床に犬の毛がバラバラ落ちてるとかみたいな状況では、壁際とかが死角になるし、床全体をきっちりトレースしないといけないので、効率が悪い。

これはベッドの下なんかに掃除機かけるときが顕著で、国産掃除機では大体の感じでヘッドをめぐらせれば主要なホコリは吸い込めるが、ダイソンではヘッドの軌跡のとこしかきれいにならないです。あと階段に掃除機かけるとき、角が多いのでダイソンでは思うようにきれいにならない。

多分これは住環境によるヘッドの設計思想の違いから来るのかなーと思います。ダイソンのヘッドは、毛足が長い絨毯の、奥に入り込んだチリ・ホコリを吸引する思想。国産掃除機は、畳や板の間といった固い床の上のホコリを効率よく集める思想。

あと、吸引力そのものも、国産掃除機より弱い印象。よくカーテンなんかが間違って吸い込まれて「ズボボボボォーッ!」みたいになりますが、ダイソンの場合「ズコー」程度です。←こんな説明で分かるか。

あと、ダストビンにゴミを溜めて捨てるだけだから手間も紙パック代も掛かんなくていいよ!ってのも、ダストビンに溜まったゴミを捨てるの、意外と面倒くさいです。ワタボコリ系のゴミも、気をつけないとダストビンから排出する際にちょっと散らばったりして、ゴミ捨て後に再度掃除機かけないといけないこともあるし、あとチリについてはダストビン内部に堆積してしまうので、これをヘラかなんかでこそげ落とさないと気持ち悪い。そして微細なチリですので、こそげ落とすときにまた舞ってしまう!

そういうわけで、個人的には紙パックを外して捨てるだけの方が楽に感じます。昔のと違って、今時のヤツはなんかいい感じにカラクリになってて外すのもセットするのもわりかし簡単ですからね。

また、ランニングコストについても確かにダイソンは紙パック不要なんで掛からないんですが、イニシャルコストでダイソン6万、国産掃除機3万くらいと考えると、仮に紙パックを月に1度交換するとして年12回の交換、紙パックが今ウチで使ってるパナソニック用ので3枚 \827 だったんで (アマゾン調べ)、年間\3,308。
となると3万円分のランニングコストが掛かるには9年て計算になるんで、その頃にはさすがにダイソン本体に寿命が来てると思います。

ちなみに前に使った DC12 アニマルプロでは、4年くらい使った頃から電源プラグが異常に熱くなるようになり、最終的にはスイッチが入んなくなってしまいました。メーカ保障は2年なんで有償修理となったんですが、見積もりとったら1〜2万くらい掛かりそうとのことで、ならもう少し足せば国内メーカの新品買えるね…ってことで買い換えました。

で、使えなくなったダイソンはリサイクルショップに引き取ってもらおうかと思ったんですけど、どうもリサイクルショップのお兄さんの話では DC12 が電源入んなくなってリサイクルに出される事例がちょいちょいあるらしく、あんまり歓迎されてない様子でした。

そして実際、電気屋で次の掃除機を品定めするときに、店員のおじさんに「ダイソンはどうですか?」って聞いたら、正直オススメしないって話でした。国内メーカの掃除機がすごい勢いで性能向上してるし、ダイソンは日本の住宅ではあんま使い勝手いくない、あと高すぎ。ってことでした。

良かったなーって思うところは、やっぱデザインが洗練されているのと、排気の空気についてはやっぱりうたい文句どおりキレイだったんだろうなって点です。ただまあ、毎日使うもんだし、やっぱ使い勝手が一番大事だ。

結論としましては、やっぱ高級品ぽいイメージ、ブランド信仰だったのかなって思います。
そういうわけで、日本の家にお住まいで、日本人的な生活をされている皆さんには、やはり国内メーカの掃除機がいいのではないかと思います。おわり。