ONKYO BX407A4 とイー・モバイル Pocket WiFi (D25HW) を買った

昨年末、ボナースが出たのに乗じて ONKYO工人舎 PM あるいは mbook2 こと BX407A4 と、ついでにイーモバイルPocket WiFi (D25HW) を買うたりました!

http://onkyodirect.jp/pc/bx/
http://emobile.jp/products/hw/d25hw/

いやー、色々調べたり検討したり悩んだり残尿がおれの太ももにホットなラインを描いたりした末ようやく購入に至ったわけですが、結論だけいうとすごくいい買い物しました!

リナザウ後継機としての BX

BX はリナザウ (SL-C3100) の後継機のつもりで買ったわけですが、工人舎の PM で最大の懸念点だった「Windowsポインティングデバイスなしでマトモに使えるのか… (タッチスクリーンではメンドくさすぎるだろ)」という点を光学ポインティングデバイス搭載で見事にクリアしまして、サイズ感、重量、バッテリの持ちについてもかなり期待通りで全く十分であります!

サイズ

リナザウの幅124mm×奥行き87mm×厚さ25mm と対比して幅161mm×奥行き96.5mm×厚さ29mm と特に幅が大きくなってるんですけど、自分の手ではギリギリ両手持ち親指入力ができる幅で、これが可能だったために購入を決断したと言ってもいいほど重要なポイントです。

僕のモバイル機器の使い方が、一般的なモバイルノートのように「座れて机あるいは膝の上を確保できる場所で静止状態で使う」というより、電車の中や路上など座れない場所あるいは座れても机や膝の上のスペースを確保できないところで両手で持って使う (なんなら歩行中にも) というスタイルなため、両手持ち状態で全キーに親指が届かないサイズは選択肢に入らないのです!(小池スタイルとかムリ)

というわけでネットブックは言うに及ばず VAIO Type P や LOOX U も選択肢に入らず、NetWalker にはかなり期待したけど、あれはキータッチが最悪なのと光学ポインタがピーキー過ぎてマトモに使えそうにないのとあと重すぎというのと Ubuntu も結構動作がもっさりしすぎという点で相当ガッカリ来て、グッと来たのは外装デザインだけでした!

とにかく BX は小さくて素晴らしいです。小さい子大好き!(誤解を招く表現)

重さ

リナザウで約300g、BX で約370g 。これも結構ギリギリラインでしたが許容範囲でした。最近発表された LOOX U は 495g で「500g 切ってればいいんでしょ?」みたいな感じですが、ケータイレベルのモバイル性を求める自分にとってはまだまだ重すぎと感じます。

なぜなら電車内で立って使う場合、吊革に捕まらなくてはならない状況というのが発生しますし、その際は必然的に片手で持つことになるので、500g となってくるとかなり無理が生じます。手首がゴキリといってしまう。マイ手首イズノットレディトゥゴキリ、オーイエス。カモンカモン。
BX の 370g は片手で持ってもなんとか普通に大丈夫なレベルで、これだと吊革に掴まりながら autopagerize が入った Firefox でスペースキーをバシバシ叩いてネット閲覧、ということが可能になりますのでネットジャンキーには最適ツール!

ネット閲覧マシンとしての実用性

そんなに小さくて軽いのがいいならリナザウ使い続けてればいいじゃないかという気がしてきますが、いかんせん最近のウェブサイトは ajax バリバリのー flash バリバリのーで、リナザウで使える OperaNetFront ではもはやマトモにブラウズすることが不能な世界になってしまっているのです。
単にコンテンツが見られればいいだけみたいな場合だと JavaScriptFlash も動かなくてもいいんですが、Livedoor ReaderGmailGoogle Map や Twitter などのように UI の操作にその辺の技術を使いまくっている場合、操作そのものが不能となり大変残念な気持ちになるのです。
よって何も考えずに最新版の Firefox が動く環境というのはもうそれだけでリナザウユーザからはよだれの出る世界なわけです。ザ・ワールド・イズ・ヨダレ。
QT 環境じゃなく OpenZaurus とか代替 ROM 入れて Firefox という手もありますが、いかんせんハードウェアスペックが out of date すぎて、ビルド通ったよ動いたよ!というレベルで実用に耐える速度は出ずもっぱら趣味の世界のため、やっぱりこのサイズのハードウェアで Windows XP が走ってまともに Firefox が動くというのはもうとても素敵なことなわけです。

バッテリ持ち&機動性

モバイル機器として考えると、いざ使おうと思ったときに使えるようになるまで1分も2分も待たされると困ります。
リナザウは常時電源 ON の、使わないときはサスペンド、復帰は数秒レベル。そして一日のうち数時間使ってあとはサスペンドのままという運用でもバッテリは十分に持ち、モバイル機器として十分な性能でした。

では BX はどうか。結論から言うとジョリーグッド!カタログスペックで使用時間7時間、実測でも4〜5時間は余裕な感じです。
そしてサスペンドと復帰についても、XP のスタンバイで運用していて、復帰に約10秒前後。十分に早い部類だと思います。そしてリナザウと同じように一日数時間使ってあとはスタンバイ状態のままという使い方で十分バッテリが持ちます。

もう少し稼働時間延ばしたいという場合にはスタンバイではなく休止状態を使えばいいと思いますが、その場合でも復帰に15〜20秒程度なので、わりと許容範囲なのではないでしょうか。

難点

ほぼパーフェクトに近く満足している BX ですが、まあいくつか難点もあります。

本体の作りの安っぽさ

建て付けがあまり精度良くなくて、ヒンジ辺りが多少グラつくのと、各種コネクタカバーが一度開けると以降締りが悪く勝手にパカパカ開いてしまいがちになるというあたりでしょうか。それでも PM よりは結構良くなっていると思います。(ヒンジの開く角度も PM は浅すぎてツラいけど BX はわりと十分)
あと背面のネジ穴を隠しているゴムの詰め物が結構簡単に外れていつの間にか紛失したりしますが、これはまあご愛嬌。ゴムは着けてたほうが何かと安心ですがこの場合はなくても平気です。多分。

キー配置

このサイズなのでしょうがないですが、キーの大きさや打鍵感は比較的良好なものの、配置の特殊性&キー数の少なさから来る Fn キーとの組み合わせが必要なキーの多さが辛いです。
例えばタスク切り替えのための Alt+Tab とか、Windows ではおなじみ過ぎる Ctrl+Alt+Del が両手持ちでは事実上押せないといった点が困ります。(Del キーが Fn との組み合わせになっている&右Altがないため、左手でCtrl+Alt+Fn、右手で BS キーを押さねばならず、常人ではまず不可能)

すごく困ったので、Change Key というレジストリ変更ツールを使ってキーマッピングを変更しています。具体的にはスペースキーの右の半角/全角キーを左Altに変更し、元の左Altキーを半角/全角に入れ替えました。
最初右Altに変更したところ、Alt キーの働きはするがなぜか押すたびに IE が立ち上がるという怪現象に見舞われたため左Altにしています。(ググッたところどうも mbook 特有のハードウェア的な問題の模様…?)

メモリの少なさ

搭載メモリが 512MB ですが、メモリ食いの Firefox を動かすには結構心もとない。
というより買ってきた状態で XP 起動しただけで既にコミットチャージが 512MB を超えてページングファイル使ってますから、アンチウィルスソフト (最初からマカフィー90日限定版が入っている) の入れ替えや各種必須ではないサービスの停止など、メモリを空けるカスタマイズは必須と思います。

現在、可能な限りサービスを切り、アンチウィルスソフトは Microsoft Security Essentials に入れ替えた状態で、起動直後でコミットチャージ 400MB くらい。(Google IME 入れてるのでこの分ちょっと使ってるかも)

これに MemoryFox アドオンを入れた Firefox で、結構快適に使えています。ディスプレイドライバを IEGD に入れ替えてあと 100MB 空けるのはいずれ試したい。

正直、1GB 載ってればかなり余裕があったなーと思わなくないんですが、そうなると本体サイズやバッテリ持ちへの影響は絶対あるはずで、このサイズとバッテリなら仕方ないなーと納得してます。メモリを空けるカスタマイズとか、DOS のコンベンショナルメモリを極限まで空ける試行錯誤を思い出して結構楽しいし!(バッドノウハウ)

総合評価

というわけで、このサイズで Windows XP が走って Firefox がマトモな速度で動くというのは、モバイルネットジャンキーにとっては夢のようなマシンと言うことができると思います。
いつでもどこでも*1本家の LDRGmail を使えて J や K で行ったり来たりできるというのはもう本当に素晴らしい。素晴らしすぎて公共の場で閲覧するには適さない画像が Tumblr に流れてきて慌てて画面を閉じたりします。
リナザウの代わりのネット端末として買うマシンとしては最適ではないかと。Windows なんてなんも面白くねーじゃねーかよーという向きには、普通に x86 マシンなのでお好みで Ubuntu とか入れれば良いですしね!(無線 LAN 周りの安定度とかは調べてないので不明、光学ポインティングデバイスはまだドライバがなくて使えないらしい)

Pocket WiFi (D25HW) について

ここまでですげー長くなってしまったのでまた別途。結論だけ書いておくと、どこでも WiFi の月1,980円という費用と対比しても、結構満足です。


というわけでモバイル機器ジャンキーにとってはすごくいい感じのデバイスですから、今現在市場の在庫がちょっと薄いみたいなので、この手のが好きでサイフを見たらあら7万円入ってたわって言う人は見つけ次第迷わず購入すると吉だと思います!!
あと、大きさが DSi LL と同じくらいなんで、ダンマスが好きで好きでしょうがなくてもう何年も携帯ゲーム機にダンマスが移植されるのを待ち望んでいるというダンジョンマスオさんにも、これを買えばいつでもどこでも*2 CSB Win とか Return to Chaos といった DM クローンで好きなだけ穴蔵生活が楽しめるので猛烈にオススメです!! どっとはらい

*1:イーモバが入れば

*2:イーモバが入らなくても