ソフトウェア WiFi ルータのオーバーヘッドとどこでも WiFi への期待
先日発表された "どこでもWiFi" で、「まさに俺が欲しかったのはコレ!! こんなニッチなものを製品化してくるとはウィルコム・三洋・バッファローグッジョブ過ぎる!!!!」とか思ったんですが、次の日あたりに冷静になって考えてみるに発売は来春でまだしばらくあるし、大きさはそれほど小さくもないし、値段も「2万円以下を検討中」となると仮に上限に張り付いたらそこそこ高い買い物になるなーということで、だったら今すぐ可能な選択肢として Windows Mobile 機+WMWiFiRouter のほうがいいんじゃね? WILLCOM 03 だったらかなり小さいからそれこそポケットに入る WiFi ルータとして身一つでも持って歩けるし、みたいに思えてきました。
ということを Twitter にポストしたら WS004SH + ZeroProxy はかなり遅いっすよーという返信を頂き、そっかーソフトウェアルータはやっぱオーバーヘッドあるよなー、Windows Mobile 自体の TCP スタックの処理速度があるし、そこへ加えて WMWiFiRouter のオーバーヘッドもあろうし。
てことで、先日 AC 給電がないと使えない非モバイル WiFi ルータ化させたリナザウで、リナザウ単体での回線速度とリナザウWiFiRouter + iPod Touch での回線速度を測定してみました。
では結果発表です。
リナザウWiFiルータ+iPod Touch
- 最高速度 109.43kbps
- 平均速度 93.43kbps
なんてこった、リナザウ単体を 100% とすればリナザウ WiFiRouter + iPod Touch は 61% の速度しか出ていません。4割落ちは結構厳しいなあ……。
まー 100kbps 前後あれば Web 見るにはなんとか及第点って気もしなくもないですが、今回たまたま W-OAM なエリアで 8PSK でリンクできてのこの速度なので、QPSK での場合は 50〜60kbps くらいになりそうですからそうなるとだいぶツライ。
やっぱりソフトウェアルータだと処理速度的に厳しいですね。特にモバイル機器だとリソースが貧弱だから、影響がデカいし。
Windows Mobile 機+WMWiFiRouter ではどうなのか分かりませんが、オーバーヘッドがゼロってことはないと思うので、その点ではやはり専用ハードに分がありそうです。
てことであわてて動いてもあんま得策じゃない気がしてきたんで、どこでも WiFi が発売されて、性能レポートなんかが上がってくるまで少し様子見したい感じになってきました。(どこでも WiFi がチップ乗せてハードウェア処理してるかどうかは分からないので、実は組み込み Linux とかでソフトウェア処理してて、WMWiFiRouter よか速度的落ち込みがデカい!とかだったら泣けますね)
あとは自分の活動範囲内でイーモバのカバーエリアがそこそこ使い物になりそうな感じになってきたんで (http://map.windows-keitai.com/emobile/ 調べ)、いっそ EMonster + WMWiFiRouter にしてしまうという手もなくもないなー。
悩みますね。
追記:iPhone Softbank 3G 回線の速度
EMonster とか Touch Diamond とか見に有楽町のビックカメラに寄ったので、ついでに展示品の iPhone で回線速度を測定してみました。
あれっ!?
最高速度 99.18kbps、平均速度 84.96kbps と出てしまいました。まさか W-OAM 4x より遅いとは。
一回しか測定しなかったのでこれがアベレージか分かりませんし、有楽町ビックカメラという人のいっぱいいる場所だったので混みあってたのか、あるいは時間的にホワイトプランの無料通話時間帯終わり間際だったので駆け込みで通話してる人が多かったのか(?)、いずれにしてもかなり意外な数値でした。
さらに追記
次の日に池袋のビックカメラに寄ったのでそこでも試してみたところ、920kbps くらい出てました。時間帯は同じく 20:30 ころ。これくらい出てればかなり十分な速度ですが、とりあえず HSDPA ってやっぱ "空いてるところ使う" 技術だけあって実際に速度の振幅デカいんだな〜と思いました。